「お待たせ、赤西さん」
 待ち合わせの駅で待っていると、急いできたのか息を切らせて志賀さんが来た。
「志賀さん。おはようございます……大丈夫ですか?」
「大丈夫、大丈夫。あはは、カッコわるいな……というか、赤西さんめちゃくちゃ可愛いね。雰囲気が全然違う」
「ほ、本当ですか? よかった」
「うん。じゃあ、行こうか。近くの駐車場に車を停めてあるから車で移動しよう」
 志賀さんの車に乗れば、まずはランチをするカフェに向かった。カフェは、休日だからかとても混んでいたけど彼の話が面白くて待ち時間が退屈なんてことがなく席に座れた。