うそつきな唇に、キス






そして、若サマと琴がいなくなったあとも、また授業が再開したんだけど、も。



「なあなあえるちゃん、髪結んでクれへん?」

「えるちゃんえるちゃん、ここの問題よウわからんねんけど」

「えるちゃんなんでそんナ髪色中途半端なん?染め方間違ったトか?」

「実は僕向こうでめっっっちャ毒盛られたりしてな?そんでこっちにその手の専門医連れてきてたリしてるんや」


「えるちゃん送ってったルから車乗っていきーや」



とりあえず、疲れた。この一言に尽きる。



「えるちゃん、なんや魂抜けとラせん?」

「ちょっと……、つかれ、まして」



こちらの界隈では黒塗りの車しか認可されていないのか、みんな車は真っ黒。そして、大多数の人間が車を使って登下校しているらしい。


そんな理由から、わたしは下校の際、ほとんど無理矢理と言っていいくらいに、喵さんの車に乗せられ、送ってもらっていた。