「ぷひゃっ、ふふっ、」
「………これ……、」
「……ソやな、」
笑いがまだまだ止まらないわたしを置いて、睿霸と琴は何を考えたのか顔を見合わせたのち。
「………、」
「…………、」
「………ぶっは!!!!!」
唐突に、口を開けた惚けた表情から一変して。
口を思いっきりへの字に曲げたかと思うと、どんな風に表情筋を使えばそうなるのか、目までもぐにゃりとへの字に曲げていて、たまらず収まってきていたむずむずが再燃した。
「こっ、これ以上、きゅはっ、笑わせないで、ください……っ。んくっ、わたしの、お腹と、喉が、壊れちゃい、はふっ、ますっ……!!」
むずむずが爆発し、笑いとなってわたしを包む。
その〝感情〟を、理解もせず。
「とっ、というか、わたしを、笑わせて、どうするんですか……っ、ぅきゅっ、」
「……いや、なんか、若笑わせるよりえるが笑ってくれた方が俺の心の健康に効くなあって」
「若くん笑ってもどーセ嘲笑の範囲内やろうし、えるちゃんが爆笑してくれとった方が、なんか、ええ」
「っ、その顔のまま、言わないでくれますか……っ?!」
よくわからない理論を振り翳して変顔を続行する睿霸と琴を止めてもらおうと、唯一この中でいちばん冷静であろう若サマへ目を向けた、瞬間。
「……へふ?」
笑いになり損なった奇妙な声が、喉の奥から絞り出された。



