「………、」
「へ?」
「ホえっ?」
「……くふっ、ぅきゃ、ぶっ、っはははははは!!!!」
喉の奥がつぶれてしまいそうな爆発した笑い声が、白けた空気を一変させる。
いや、ある意味白けていた、のかもしれない。
わたしひとりの笑い声で、ぽけんとした3人の顔が一斉にこちらを向いたから。
あの、表情変化が分かりにくいと定評のある若サマでさえ、そう形容できる顔をしていた。
「ふへっ、くっ、っぷは、お、おふたりとも、んんっ、なん、なんて顔、してるん、ひぐっ、ですかっ……、」
お腹の奥がぎゅうっと引き絞れるような感覚を逃がすことに必死で、変な笑い声しか出てこない。
せめてもと、変な顔になっているだろう顔は両手で覆い尽くしたけれど、効果があるかどうか。
「……ま、まさかそっちに効くのか……」
「思わヌ変化球打ってもた……」
睿霸と琴は変顔も忘れて呆然とわたしを見つめていて、その表情は普段見ているはずなのに、今はそれさえどこかへんに思えるんだから、人はおかしな生き物だと思う。



