おそらく無難、である質問を若サマに繰り出すも、そのことごとくを末尾の〝ない〟で弾き返される。
さすがに三連続〝ない〟だったから、質問の仕方を変えようかなあ、と一瞬思案する、と。
「おい若!!!全部の質問一蹴すんなよ!!えるがどうしたらいいか困ってんだろーが!!」
ぺしーん!と、若サマの頭を琴が勢いよく引っ叩いた。
「…………、」
「あ、いや別にわたし困っては、」
「いつもだったら俺もまあ気にしねえけど、今は!えるが!頑張ってくれた結果のコレだぞ!多少は気を利かせろ!!」
「…………、」
琴の指摘にうんともすんとも言わない若サマを、琴はため息をついて見下ろして、わたしに顎でくいっと若サマを示した。
……えっと、たぶん、もう一回同じタイプの質問をしろ、ってことかな。
でも、あらかた表面的なものは聞いちゃったしなあ。
あと聞いてない〝好き〟なもの……。出来れば、今後わたしに有効活用されるような、そんな〝好き〟。
……あ、それなら。
「じゃあ、人として好きなタイプとか、琴とか睿霸のこういう一部分が好きとか。それがないのでしたら、芸能人や二次元の誰かの容姿が好きとかでも構いませんので、何かありませんか?」



