うそつきな唇に、キス





そして、同時に。

件の写真と共に縫い止められた文面に、自然と口角がつりあがった。




「……ああ、なるほど。そういうことですか」




これで。これで、ようやく納得がいった。

あとは、これからある若サマへの質問で、最後の確認(・・)を、答え合わせ(・・・・・)をするだけ。


……これを出されるのなら、若サマへの直接の質問という事実確認が取れるのは、結構いいことだったかも。ある意味いらぬ世話をしてくれて、睿霸には感謝しないと。




「…………、え、まさかえるちゃん、これ、知らんやったり、ス、る……?」

「そのまさかですねえ」




呑気に、けれど先程の睿霸のような満面の笑みをたたえて笑いかけると、睿霸は大きな手で自らの目元を覆い、大きく大きく息を吸い込んだ。




「…………すーーーー、ちょいタンマ一旦えるちゃん記憶消セる?」

「無理ですねしたくもないです」

「………あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッッ、ぜっっっっっったい僕今いっちゃん余計なこと言ウたあああああああ!!!!!!」




わたしの笑顔の両断に、睿霸は懺悔を腹の底から捻り出したかのような叫びを上げた。