「危うく勘違いで睿霸のこと殺しちゃうところだったじゃないですか……」
「勘違いデやられるのとか、いっちゃん嫌やな……」
そんな、ため息ともとれる声を落として立ち上がった睿霸は、依然目をぐるぐる回していて。
「まだ頭、揺れてます?」
「んー……、あともうちょいしたラよくなりそう、やけど、そっちの気持ち悪さより、こっちの方が断然痛いわ……」
そう言って、わたしに蹴られたお腹をさすった睿霸に、少し触りますねと一言断りを入れてから着ていたパーカーを捲り上げた。
そして、その先にあったのは。
「ほんま、なんでえルちゃんの足技あんなに一撃重いと?!ぜっっったい勢い完全にころしとったはずやのに、僕の腹に青痣出来るシ!!意味わかラんのやけど!」
「わたし、腕力を鍛えなかった代わりに、脚力の方へ力を全振りしたタイプなので……」
「それならこの青痣も納得やネっっっ!!!!」
硬い皮膚にいっそ綺麗なほど染みついた青黒いアザが、割れた筋肉の上に浮き出ていた。



