うそつきな唇に、キス





そこに映っていたのは。




「たぶんこれがいっちゃん最新ノ若くん個人情報流出集やないかなあ」

「そんな攻略本みたいに……」




言わなくても。

なんて口にしようとした言葉は、画面に映し出された文字列により消去された。




「……本当に、紛う事なき個人情報ですね……」

「ナー?氏名に住所、生年月日に容姿の特徴まで書いとるとか、マるで〝コイツをころしてください〟言うとるみたいやと思わん?」

「……なるほど」




睿霸の何気ない、けれど確かにわたしへ教える意図を持った言葉に、不覚にも頷いてしまった。

そういう、意味なのか。この文字列は。



「ここって、誰でも書き込みが出来る場所なんですか?」

「んー、誰でも……はできるんやけど、ある程度の規制はやっパ張られとるかなあ。この掲示板が無法地帯になったら敵わんケ、一応僕ら七席と表側の一部有権者が管理しとるんよ」

「えっ、じゃあ若サマは特に問題なくこの投稿を消せるのでは……?」

「えーるーちゃん、前僕が言ったこと覚えとラんの?」