……そうだ。
あれからかなりバタバタしていてすっかり忘れていたけど、そういえば頼んでいたんだった。
……いいタイミングで用意してくれたなあ、睿霸。
「今日は内容確認のためやけコピーしか持ってきとらんノやけど、今すぐ原本が欲しいんなら明日にでも持ってきたるよ」
「……いえ。原本は睿霸の方で保管してもらってもいいですか?」
「エ?や、それは別にええけど……、僕に預けとって入用の時困ラん?」
「その時はまた睿霸に頼みますので」
睿霸からそれを受け取って軽く中身を見るも、正しいものがどんなことを書いているのかわからなかったから、これが本当に頼んでいたものなのか真偽のつけようがなくて。
それを悟られないために、適当にパラパラとめくっていた時、その疑問は投げられた。
「……にしても、なんでえるちゃん、それヲ僕に頼んだと?それくらいやったら、若くんでモ用意すると思うけどなあ、」
─────ベータとオメガの戸籍なんて。



