「い゛っっっっっ、え、えるちゃん、頭硬すギん?!?!?!」
「いやその、賛同されると思ってなくて、つい……」
「ついで人に頭突きすルかなあ?!」
だって、睿霸のところで見たアニメとか漫画とかだと反射的に頭突きしてる人が多かったから。結果的にそれがわたしにも移ってしまっただけであって、わたしは悪くないと思う。
どちらかというとそれらをわたしに学習させた睿霸に比がある。
「っちゅーか、今ようやく鼻血止まったとコなんやけ、頭ぶん回しとったらまた血出るやん!」
「それはすみません」
「今別に謝るとこちャうで?!」
額を押さえながらそう叫ぶ睿霸に苦笑いを返して、立ち上がったと同時、じゃあこう言うべきなのかな、と手を伸ばした。
「では、謝罪ではなくお礼を。……お気遣いいただき、ありがとうございました」
「………、」
けれど、睿霸はなぜか自分の前に差し出された手をまるで初めて見たものかのようにじいっと見つめていて。
……あれ、もしかして選択肢を間違えたかな?と、思っていれば。
「……ッふは。そういう風に言えるンなら、最初からそう言ってや」
どうしてか、吹き出して、笑われて。
その後に、ゆっくりと確かめるように、手を取られた。



