「……う〜わア、嫌いな奴らがきおったわ」
「そんなに嫌いなんですか?彼らのこと」
「逆にえるちゃんガあいつらのこと嫌いやないことに僕はびっくりしとるよ」
あんなん嫌いやろ、若くんも側近クんも。
そうぼやく睿霸は、珍しく嫌悪感を露わにして、駆けてきたあの時の集団を睨め付ける。
「えみりっ、大丈夫か?」
「えっ、……と、なんで、サクラバくんが、ここに?」
「生徒会室に転がり込んできた女たちが、黒服の女に絡まれているお前を見つけたとチザキに報せを入れたんだ」
「えっ?!や、まっ、それはっ、」
わあ、濡れ衣も甚だしい言い分。というかあの子たち、この子を罵倒していた割にだいぶ姑息な手を使うんだなあ。
もうここはひそひそ退散するしかないかな、と思いながら、徐々に後退りしていた、んだけど。
「─────それで、お前は一体どういうつもりだ?」
ぎろりと、あの日よりも幾分か研ぎ澄まされた銀色の嫌悪が、わたしを貫いた。



