うそつきな唇に、キス





そうやって頷いたわたしの言葉で、明るくなりかけていた睿霸の顔が。



「ただし、10個は多すぎです。せめて5個にしてください」



次いで放たれたわたしの言葉で、むっと頬が膨れた。



「えええーー……、……ほんナら8個とか、」

「5個です」

「……んむ、わかっタ」

「すごく不服そうな顔で言わないでください……」



むうっと、ものすごーく不満そうに唇まで尖らせているのに、わかったはない。

……まあ、納得せざるおえない状況にしてしまったのは、わたしではあるのだけれど。



「そンかわり、一回だけでええから、イエスかノー以外で答えてくれへん?」

「……まあ、いいですよ」

「ジゃ、決まりやな」



不満げな表情から一転して、にっこりと満面の笑みを浮かべるんだから、調子がいいというか。


……わたしも、若サマのことについて知りたかったら、都合がよかったのはあるけれど。

強いて言うならば、どの程度の範囲まで教えてもらえるか定かではないのが、少し難点、かな。