「め、珍しいですね。睿霸がそこまで感情を表に出すの」
「ダあってあいつら、ムカつくことしかせえへんし!!人をころしたこともないくせに、 暴走族ッちゅー甘えたもんつくって粋がっとるし、えるちゃんは孫娘を駒にせえへんし、ああいう奴は僕の嫌いな綺麗事をなんてことないように言えるタイプやから、殊更嫌いやねん」
「一般の方が人殺しの経験あった方がわたしは嫌ですけど……?」
一息に捲し立てた睿霸は、わたしが思っていた以上にあの子たちに対して怒り心頭らしい。
……し、あと、見当違いなことかもしれないけど、どこか、憧れ、にも似た何かを、秘めていたようにも見えて。
こ、こういう時ってどうしたらいいんだろう。
若サマはまず怒ることなんてないし、琴は怒るというより常にわたしや若様に呆れてるって感じだったから……。
「えルちゃんは?!」
「へ?」
「あいつらのこと、えるちゃんはドう思ったん?!僕と同じで嫌いなタイプやと思ウんやけど!」
「え、ええと、……まず嫌いの定義を教えていただけると……」
「まずそこかラかいな……。これも僕の基準やけど、二度と顔を見たくないっちゅーのやったリ、ついつい怒りっぽくなる相手、やないかな」



