うそつきな唇に、キス





いつもよりかなり荒い言葉を吐いた睿霸は、わたしをぐいっと押し退けるようにして銀髪の総長へと近づいていく。

すれ違いざま見えた睿霸の表情は、見たことがないくらいに冷めきっていて。


瞳が、完全に据わっていた。



「無知なきみらに、おやサしー僕が直々に教えたる。────僕の名は喵睿霸っちゅーネん。きみたちフリークが居を構えとる裏社会でいう地区ノ秩序と治安維持担っとる七席の日本支部代表代理や。こレで、生意気な口を叩こうとした人間にどれだけ自分らが生かされとるか、わかったかいな?」



ずいっと銀髪の総長の顔を覗き込みながら言った睿霸の声は、少し弾んでいる気がした。

……性格悪いなあ、睿霸。最初から正体を明かしていれば、彼らが睿霸の神経を逆撫ですることもなかったのに。



「……は、」

「信ジられへんのやら、孫娘ちゃんに聞いてみるとええ。僕と一回だケ会ったことあるさかい」



銀髪の総長くんは、まるで睿霸の笑みから逃げるように、女の子へと視線を流した。