うそつきな唇に、キス





あまり詳しく聞いていないからよくわからないけど、確かこのあたりを牛耳ってる七人のうちのひとりだったような。



「……人が集まるとこには、必然的に裏社会の人間も集まりやスいんや。特にここは日本の首都でもあるサかい、それが顕著に表れとる。謂わば、その手の人間の密集地ミたいなもんナんよ。セやから、地区を七つに区切って、その手の人間が表立って暴れんよう力を持っとる裏組織が見張っとるっちゅーわけ」

「へえ、そうなんですね。ちなみに、それって序列とかはあるんですか?」

「もちろんアるで。僕んトこが第一位、次いで若くんやな」

「……え、」



それを聞いて、ちょっと驚いた。

若サマに、じゃなくて、睿霸に。



「……あの、こう言ってはなんですが、睿霸って日本のマフィアじゃないのに序列第一位なんですか?」

「これでも僕んとこは裏社会でいうかなリの大手やからな。そレなりに発言権もあるんやで?……ちゅーても、これはまあ目に見えタ序列のことやけ、若くんの方が発言権は高いんちゃうかな。そこんところはまだようわかっトらんけど。若くんは、確かまダ組長代理で出席しとるんやなかったかな」