なんでわたしの表情を変えられたことを嬉しく思うのかよくわからなくて首を傾げたら、睿霸はキャンディーを口の中で転がしながら、ニッと片方の口角を上げた。
「誰でモ、呆れとる顔させるよりかは、笑っとる顔させる方が気分ええやろ。それに、あんまり笑わん友達を自分が笑わせたったって結構達成感あんネん」
「……ともだち、」
「………………………………、…………………いや別に友達やなイ思われとっても全然ええけど?こっちが一方的になんや友達みたいやなア思っとっただけやし?まあロクに友達おらんかった僕から言われても説得力なんか皆無やろウけど?」
そう早口に捲し立てた睿霸の表情は、以前若サマと琴と行ったショッピングモールにいた、唇を尖らせて駄々を捏ねる子供みたいだった。
「……あの、」
「……ナんや?えるちゃんでも、いま揶揄ったら怒ルで」
「友達って、かなり曖昧な定義ですよね。参考までに聞きたいんですけど、睿霸はどうしてわたしを友達と定義したんですか?」
「え、いきナり哲学始まった……????」



