「えーるーチゃーん??聞コえとる?」
「え?……あ、はい。どうしました?」
「これ、あゲるわ」
ウィィン、と自動ドアが開いて外に出た時、睿霸から購入した棒付きキャンディーが渡された。
「いいんですか?」
「箱入りえるちゃんのことやから、どーせこれ食べたコとないんやろ?まあ、かくいう僕もこっちに来るマではあんまし食べたことなかったんやけど」
「……これ、どう食べるんですか?」
「飴玉んところに括り付けラれとる包装紙を取るんや。んで、舐メるだけ」
「……へえ、」
初めて食べるもので、思わずまじまじと眺めていたら。
くは、と。隣から聞こえた吹き出すような笑い声を、ジト目で睨み据えた。
「……なんでわらうんですか」
「はははっ、いや、別にっ、馬鹿にしとるワけやなくてな……っ?」
「笑い堪えてる時点でバカにしてるも同然です」
「ちゃうちゃう、ほんまちゃうテ!ただ、ヨうやくえるちゃんの顔が呆れた感じから脱したなあと思うて嬉しなっただけやねん」
「……うれしい、ですか?」



