うそつきな唇に、キス





「────いや、誰も手持ちゼロとか思わンて。財布も持っとらんとか、若くんどんダけえるちゃん箱入りにさせる気なん?」



睿霸に正直に一銭も持っていないことを白状したら、それはもうひっくり返るほど笑われた。

笑われて笑われて、げほごほ咳き込むほど笑い尽くしたあとは、睿霸とお菓子売り場を一緒に覗くことになっていた。


……なんか、へんなかんじ。



「若サマの話によると銀行口座は作ってあるらしいんですけど、わたしその口座知らなくて……」

「電子決済はできヒんの?」

「デンシケッサイ???」

「………あー、えるちゃんそういヤ機械音痴やったか」

「機械音痴じゃなくて、ほとんど触ったことないだけですってば……」



スマホやパソコンにだけ疎いある種時代に乗り遅れた人なだけ。

そのかわりと言ってはなんだけど。



「それに、爆発物処理ならできますから機械音痴じゃないです」

「ほんま唐突にある種ノ爆弾投下してくんのやめてくれへんかなあ?なんでそこデ爆弾とか出てくるん……」

「ありあわせの物で爆弾作るのも得意ですよ」

「残っとる食材で簡単調理☆みたイに言わんといて?!」