うそつきな唇に、キス




紹介されたオタ活部屋?に案内された時は、もう言葉を失う他なかった。



「睿霸、というか、こっち側の人にも趣味があるんだなあってびっくりしました」

「いや僕も人間なんやケ趣味くらいあるに決まっとるやん。若くんヤ側近くんが無趣味なだけやよ」



睿霸の呆れたような声に、不本意ながらも納得してしまった。


……まあ、確かに、言われてみると、そう、かもしれない。

わたしも無趣味の人の類の存在だから気にしたことなんてなかったけれど、割と、普通の人っぽいところも、睿霸にあるんだなあ。



「それよか、えるちゃんドレスはアれでよかったん?なーんも好ミ言わんから、僕が勝手に決めたけど」

「それはさっきも言ったじゃないですか。着たことも、好きなデザインもありませんと。何せわたしの私服や私物は全部琴が準備してくれているので」



なぜかドレス選びに付き合わされた時のことを思い出しながら、わたしにとっては至極当然なことを言ったつもり、だったんだけど。



「………ヘア????」



なぜか、睿霸にポッキーを手から滑り落とすくらい、驚愕された。

え、なぜ。