うそつきな唇に、キス




「だ、大丈夫ですって!たかが一週間ほど住居移すだけですから!」

「何言ってんだ!お前今まで散々無茶してきたくせに!」

「む、無茶って言うほどの無茶はしてません!それなら若サマと琴の方が、よっぽど無茶してますよ!」

「こっちに来てまだ4ヶ月くらいしか経ってない新人が、銃で殺されかけるのと応戦したのが二度、それに加えて喵家との取り引きとか普通やんないからな?!」

「ど、どれも緊急事態だったんですから仕方ないです!」



などなど。言い争いがヒートアップするわたしと琴を仲裁したのは、さっきまで誤解を、それも故意に招こうとしていた張本人の、睿霸だった。



「あー、はいはイ、側近くんが了解出さんのはわかっとったって。……けど、これはえルちゃんと僕の間で交わした取り引きや。例ええるちゃんと居ヲ同じくする人間やとしても、水を差すのはご法度やで。口出してええのは、えるちゃんの主人である若くんくラいや」

「……っ、はあ、……承知しています。そんなことは」