睿霸の脅しともとれる言葉に、20人は集まっていた部下たちが、一斉に三々五々に散っていく。
……ただひとり。睿霸の運転手だけを除いて。
「とりあえず、手当したるからあがリ。……ン?えるちゃん、珍しクぽけっとしてどないした?頭でモ打ったかいな?」
「あ、いや……。睿霸も怒るんだなと思いまして。あと、中国語じゃなくても伝わるんだな、と」
「……く、アはははははは!!!!そこ今気にするトこ?!いやあ、夜中でもえるちゃんの面白さは相変ワらずやなあ」
「えっと、それは、どうも、です?」
褒められている気はしなかったけど、ひとまず会釈をしたら、睿霸はひいこらとお腹を抱えながらも隣にいた男の人に救急箱を取りに行くよう命令していた。
「こっチに連れてきとるんは、全員日本語わかる奴だけやけ、安心してええで。中国語話しとったんは、そっちの方が馴染み深いからやけ、えるちゃんは遠慮ナく日本語使いや」



