うそつきな唇に、キス






────ドガガッッッ、ガッシャーンッッッ!!!




「っ、いっ、たたたた……」



ころころ、と転がっていくぶかぶかのヘルメットに、地面を横滑りしていくバイク。傷が至る所に走っていて、無垢な白さは見るに耐えない姿へと変貌している。


バイクから転がり落ちるように地面を滑ったわたしも、たぶんそれなりの怪我は負っている、だろうけれど。


それらを確認する前に、……わたしへ同じ型の、数多の銃口が向けられた。



さて。どうこの場を切り抜けようか、と考え始めたちょうどその時。



「ふわあっ、怎么了(ゼンムェラ)我听到了巨大的声响(ウォティンダオラジュダーディンシォンシィァン)(ダン)
……っテ、えるちゃん?」

「あ、睿霸。夜分遅くにすみません」

「いや別にええけ……イやよくないな?こレ」



ぺこりと軽くお辞儀をして挨拶をしたわたしに、寝起きらしい睿霸は、目の前に広がる惨状を見て頭を急いで覚醒させていた。


……そう。喵家の別邸である門と玄関を無惨に破壊して侵入した、バイクと運転手であるわたしを交互に見遣りながら。