一枚目は、琴。
ひまわりに集まっていた虫が顔について、振り払っている時の写真。ちなみに本人、ものすごく嫌そうな、もっと言うと変な顔をしている。
二枚目は、若サマ。
こちらもひまわりと一緒に写っているんだけど、なんというか、タイミング的に、
「……若くん、ひまワりに嫌われとるみたいやな」
心の中で言いかけた言葉を、睿霸がよりにもよって声に出して言ってしまったから、もう空気が最悪である。
ただひまわりに背を向けて立っているだけなんだけど、立ち位置的に、若サマがひまわりに嫌われている図みたいになってしまっていた。
もう睿霸がなんとかしてほしい、このお通夜みたいな空気。
わたし、お通夜に行ったことないから、よくわからないけど。たぶん、この表現であってるはず。
……なあんてことを考えていたら。ふと、睿霸が重苦しい空気を切り裂くような、疑問を投げた。
「……え、ちょい待チ。もしかして、えルちゃんが写っとる写真はないん?」
「あ、はい。それはもちろん。わたし、自撮りしたことないので」



