うそつきな唇に、キス






「……どうりで同年代の風格してなかったわけですか……」

「おい暗に俺を老けてるって言うなよ。というか、えるは早く水着を選べ?」



徒歩5分もしないうちに、大きな大きなショッピングモールに到着した。

こんな巨大なお店を直に見るのは初めてで、またほわあ、と変な声を上げれば、琴に苦笑いされた。



「てっきり無免仲間かと安心していたのに……」

「若に運転技術学んでないと危ないって言われたから仕方なく……、って、えるお前無免で運転したことあるのか?」

「冗談です」

「…………、えるも言うようになったよな……」

「はい。早速で悪いのですが、わたしこういうの自分で選んだことがないので琴が選んでくれますか?」

「結局俺任せかよ!!!!!」



ちなみに、水着ショップに入ろうともしない若サマの店ごと買い占め案は、琴にすげなく却下されていた。

手続き諸々面倒だから絶対やんな、と。


……一度したことあるんだろうな、たぶん。