甘くて優しい青春恋物語 ~ビターでほろ焦れな恋は溺れるほどの愛で~

 そんな気持ちが、私の中に生まれたんだ。

「だから私は、誰よりも近くで……一番近くで先輩を支えたいんです! 私じゃ、役不足だと思いますけど……。」

「……そ、っか。」

 あぁ、遂に言ってしまった。

 何とも言えない空気感になり、零れ落ちそうな涙を必死に我慢する。

 分かっている上で、告白したから。

 振られるのは、分かっているから。

 チョコ、受け取ってもらえない……よね。

「や、やっぱり迷惑ですよねっ……ごめんなさいっ……。」

 これ以上気まずい空気の中に居たくなくて、逃げるようにチョコレートを隠そうと腕を引っ込める。

 ……だけど。

「え……? 先輩……?」

「これ、もしかしてだけど……僕にくれるの?」

「……あ、はいっ。先輩に貰ってほしくて、持ってきました……。」

 腕を引っ込めようとした瞬間、右手を先輩に掴まれた。

 おかげで素っ頓狂な声が出てしまい、さっきとは違った恥ずかしさが襲い掛かってくる。

 ……でも、聞いてくれてるって事は……もしかしてって思っても、いいのかな。