はやく俺のこと好きになってよ、先輩。



翌朝。家の玄関を開けて外に出ると、気持ち良いくらいの快晴だった。


私の心の中とは、まるで正反対だ。


りっくんとお昼ご飯を一緒に食べながら話そうということになっているから、電車に乗って待ち合わせの駅に向かった。


降りた駅は、この間一ノ瀬くんと待ち合わせをした場所だ。


駅前は繁華街で、買い物や遊ぶとなれば、大体みんなこの駅を利用する。この繁華街のどこかしらでバイトをしてる人たちだって多い。


一ノ瀬くんとりっくんのバイト先が同じだったように。