「あ、噂をすれば」 友達が洸の存在に気付いたようで、ほら、と指を刺す。それよりもずっと前にきみの存在に気付いてしまっている私は、やっぱり普通じゃないのかもしれない。 「また他の女といるね」 「ね、刺されればいいのに」 「千紗が刺すってこと?」 冗談みたいに言われたから、 「なんで、私が」 冗談で返した。 わかんないよね、もしかしたらそうしちゃうかもしれないし。 もし洸が明日死んだってニュースになったら、私のこと通報してね。