この時間に食べたら夕ご飯を食べられるか分からないけど、そうなったらお父さんに素直に言おう。
別に悪いことをしているわけじゃないから怒られることはないと思うけど...。
鋭いお父さんだから何か疑われそうで不安ではある。
それでもこの空腹には耐えられそうにないから、持ってきていたお弁当を机の上に広げる。
「相変わらずおいしそう...!」
父親が作ったとは到底思えないような栄養バランスが考えられた立派なお弁当。
昔はキッチンに立つだけで怒られていたのに、いつの間にこんなに上手くなったんだろう。
本当は器用なんかじゃなくて、不器用だからこそたくさんの努力を重ねてくれたんだろうな。
「いただきます」
まだ数人教室には残っていたけれど、みんな帰り支度をしていたし待てなかったので食べ始める。
次第に教室から出ていくだろうし。



