「壊れてないんじゃない?スマホ見ても同じ時間だし」
そう言って自分のスマホのロック画面を見せてくる。
見せられた画面も教室の時計と同じ時刻を指していて、間違っていないことを示していた。
「...ヤバい。私、このまま教室に戻るから!じゃあね」
今なお優雅にソファに座っている菊池伊月を見ながら、声だけかけて急いで教室を出る。
廊下に出るとむわっと暑い空気が流れ込んで、一瞬気持ち悪くなる。
だけど足を止めている暇はないから急いで教室へと戻る。
さっき示していた時間は昼休みが終わる5分前。
小走りで行けば授業に遅れるということはないと思うけど、確実にお昼は食べられない。
いつの間にあんな時間が経っていたの?
というか菊池伊月も気づいてたなら教えてくれたらよかったのに....!
優しさもあるけど、絶対に意地悪さも持ち合わせていると思う。



