隠れオオカミくんに溺愛されてます!?




「失礼します....」



もう一度ノックをして声をかけてから、中に入る。



やっぱり返事はないし、電気すらもついていない。



いないのかもしれないけど前も電気つけないところにいたから、確実にいないと分かるまでは探そう。



とりあえずなぜかソファがあった奥の方まで慎重に歩みを進めてみる。



狭そうに見えて案外広いよね、この部屋。



そうして前に菊池伊月がいた場所までたどり着くと、私の予想通り彼はそこのソファに座っていた。



「.....いた!」



予想があたったことで思わず声を出してしまった。



「....あんた、またここに来たの?俺に何か用?」



読書をしていたらしい菊池伊月は、本に落としていた目線を私の方へ向けた。



正面から見れば相変わらず引くほど綺麗な顔をしている。