「それにしてもすごい人気だね。菊池伊月」
「本当だね」
彼は1人でスマホを見ているけど、明らかに彼のところへクラス、廊下から視線が集まっている。
誰も話しかけてはいないけど、声をかけたい人は山ほどいるだろうなと感じる。
改めて見ると菊池伊月はイケメンだと称される部類だと思う。
まず顔が整っているし、座っている姿を見てもスタイルがいいことは明白。
そして何よりも彼の放つオーラというか空気感が人とは違うと感じる。
「......!!」
何も考えずに彼を見ていると下を向いていたはずの菊池伊月と目が合った。
まさか目が合うわけないと思って見ていたから、驚いて固まってしまった。
すると菊池伊月は席から立ちあがって、私と妃沙の元へやってきた。
「おはよう、奈良橋朱音さん」
「....おはよう、菊池伊月」
まさかそんな普通に挨拶をされるとは思わなくてびっくりした。



