「...そうよね。朱音ももう高3なのよね」
向かい合っているお父さんが急に遠い目をした。
「そうだよ。今年誕生日を迎えたら18歳になるんだから」
ある意味もう子どもだからで許されるような年ではなくなる。
「あっという間ね....。ついこの間までよく泣いてた小さい子どもだった気がするのに」
「それ何年前の話?私はこれだけ大きくなったんだから」
昔泣き虫だったことはお父さんから聞いたことがある。
自分ではあまり覚えてないけど、寂しがりやだったからよく泣いていたのかもしれない。
「...そうね。素敵な女性になったわね、朱音」
「ありがとう。お父さんにそう言ってもらえると嬉しい」
きっと世間から見れば私なんてまだまだ子ども。
だけど、ずっと育ててきてくれたお父さんからは違うように見えたりするのかな、なんて思ったり。



