「別にいいけど。あんたこそなんでこんな時間まで残ってるの?」
菊池伊月の疑問は最もだ。
この時間まで補習とか部活以外で教室に残っている人はあまりいないから。
「日誌書いてたら眠たくなっちゃって...。目を覚ましたらこの時間だったの」
学校で1時間弱も寝てしまうとは自分でもびっくりだし、授業だったら1時間分全て寝ていたことになる。
これがもし授業中だったらと考えるとおそろしい。
「ふーん。大変だね」
それだけ言って私の手元にある日誌へ視線を落とした。
めちゃくちゃ他人事な感じが伝わってくる。
いやクラスメイトとはいえ他人だから仕方ないんだけどね...!?
「そういやあんたの名前は?」
いきなり話題が180度方向転換した。
しかも思いもよらなかった方向に。



