「.....幻覚?」
色々考えた末、たどり着いた結論。
私自身が起きていると勘違いしているだけ実はまだ眠っているとか?
現実にそっくりな情景が出てきたせいで起きたと勘違いしている可能性もある。
「あんた.....アホなの?夢だと思うなら自分の頬でもつねってみれば?」
相変わらずそこに立っている彼は呆れた表情をして私を見ている。
何かを言い返す気にもなれなくて、彼の言うとおり少しだけ自分の頬をつねってみた。
「....痛い」
すぐに赤くなった頬とつねった時の痛さがこの状況が現実だと教えてくれる。
どうやらこの不思議な状況は紛れもなく現実らしい。
「どうしてここにいるの?菊池伊月」
時計を見れば17時を示していて、とっくに生徒は帰っているか部活動に行っているはずの時間で教室に誰も残っているはずがない。



