隠れオオカミくんに溺愛されてます!?




なかなかクラスメイトの顔を覚えることって難しいよね。



高校となると色んなところから集まってくるし、何百人といるから去年と同じ人と一緒になる確率は低い。



そうなると一から覚えなきゃいけないから結構苦労する。



最初の頃は人違いしないように、かなり確認してからその人の名前を呼ぶように気を付けていた。



「....もう結構時間が経ってるけど、いいの?」



2人とも話さない静かな空気の中で先に言葉を発したのは、菊池伊月の方だった。



彼にそう言われて壁掛けの時計を見ると確かにこの教室に来てから結構な時間が経ってしまっていた。



「...やばい、早く戻らないと」



こんなところで油を売っていると分かれば、先生に怒られてしまう。



あまり長居しすぎると授業自体が終わって本末転倒になってしまうし。