隠れオオカミくんに溺愛されてます!?




前の席の人の方を叩いて、解答用紙をまわす。



さっきまでの張り詰めた空気はなく、どことなく緩い空気が流れている。



緩いというか、緊張感が途切れて疲弊のため息が聞こえた。



思っていることはみんな同じなんだろうな。



「みんなお疲れ様。今から昼休憩だ。午後もあるからしっかり休めて備えろよ」



先生はそれだけ言って回収した解答用紙を持ちつつ教室を出ていった。



その途端、教室内には大きなため息がそこら中から聞こえた。



それは安堵、疲弊など色々な気持ちから。



私も小さくため息をついた。



さすがにあの空気を何時間も保ち続けるのは疲れる。



こんな緊張感を味わったのはいつぶりだろうってくらい。