張り詰めた糸がピンっと引っ張られているような。
その糸が切れたら、何人か倒れてしまいそうな。
教室内でこんな空気になったことが今まであったかなと思うくらい。
そんなことを考えていた時にいつものチャイムが鳴った。
2年間ずっと聞いてきた変わらないチャイムの音。
それは張っていた糸が切れた音でもある。
聞こえるはずのないプチンという音が聞こえたような気がした。
「はい、そこまで。全員ペンを置いて。解答用紙は後ろから前へ回してください」
先生の声を聞いて、後ろから回ってきた解答用紙に自分の解答用紙を重ねる。
最後に名前が書いてあるかが不安になったけど、チラッと見えて書いてあったのでひと安心。
名前が書いて無ければどれだけ正解でも0点になってしまうから。



