「相変わらずロックかけないんだね。不用心じゃない?」
肯定ともとれるその言葉が指しているのは、彼が私のスマホに連絡先を登録した時だろうな。
「見られて困ることないから。かける必要ないと思ってるだけ」
今更ロックかけたいとも思わないしね。
確かにセキュリティ意識は低いかもしれないけど、いつかロックをかけていないことを褒められる日が来るかもしれない。
「....私が起きないと思ったから、妃沙に連絡してくれたの?」
「起きなさそうだったし、俺のせいにされても嫌だったから」
口ではそう言っているけど、私のことを想ってしてくれたのだということくらい分かるよ。
「相変わらず認めないね。でも、ありがとうってことは伝えさせて」
こんなやり取りを今まで何度もしている気がして、何だかくすっと笑ってしまった。



