「ちょっと忘れ物をしたから、誰かに取りに行ってもらおうかな」
「...........」
突如静まり返る教室。
誰も選ばれたくないと思っているに違いない。
なぜなら、取りに行っている間に板書ができるから。
絶交のチャンスを逃したくはないよね。
「じゃあ今日日直の奈良橋!取りに行ってくれ」
......私、今日占い最下位だったのかな。
とことんついてない気がする。
「.....はい」
ノーとは言えないから、取りに行くしかない。
「場所は社会科準備室だ。入ってすぐの棚に立てかけてあるはずだから、よろしくな」
「分かりました」
ため息を吐きたかったけど、聞こえてはまずいので我慢した。



