すっかり秋めく日々。
夏の暑さもだんだんと和らいできて、秋と呼べる季節になっていた。
みんな毎日、勉強を頑張っている。
そんな大変な状況でも、昼休みが唯一心が休める時間。
だけど私の心は休めていなかった。
「妃沙、ちょっと行ってくる!今日は一緒に食べられないかも」
「いってらっしゃーい。頑張ってね」
昼休みが始まってすぐ、私は妃沙に挨拶をして教室を飛び出した。
手にはしっかりとお弁当を持って。
前はお弁当を持っていかなかったことで、後悔したことを覚えているからね。
長くなってしまった場合に備えて、準備しておけば安心だしね。
向かうは社会科準備室で眠っているであろう彼。
今日は3時間目くらいまではいたと思うんだけど、4時間目になったらこっそりと姿が消えていた。



