隠れオオカミくんに溺愛されてます!?




薫が亡くなってから2日目にようやく病院に行けた俺を責める親族は誰もいなかった。



俺の両親も薫のご両親も。



全員、俺の仕事内容について把握してくれていたからだと分かっている。



それでも、誰も責めないことが辛かった。



一生かけて守ると決めた妻の死に目にすら立ち会えない、仕事を優先した俺を責めてほしかった。



でもそんな俺にみんなの前で泣く資格はないと思ったから、誰にも見られてないところで初めて泣いた。



声をあげることすらできないまま、ただ静かに泣き続けた。



こんなバカな自分に怒りが湧いてきても、どうしようもない悲しみが込み上げてきてもどうすることもできなかった。



だけども後悔しているばかりもいられず、残された朱音を守り抜くことが俺の使命だと思った。



1人親だとしても絶対に不幸にさせないことが俺に託された使命なのだと。