朝、鏡を見た時はそんなこと思わなかったけど、指摘されるくらいにひどいのか。
そこまで無理してたつもりはないけれど、ここで休まなきゃまた周りに心配をかけてしまう。
このことを妃沙に言ったら説教コースは間違いなしだ。
あれだけ心配かけておいて、結局立ち眩みしたせいで階段から落ちましたなんて言えないよ。
「寝不足?」
「...分かんない。寝てるはずなのに、起きてる感覚もするし。寝たと思ったら1時間しか経ってなかったり」
夏は昔から苦手だから、多少体調が悪くなることもあるけれどここまではなかった。
今回も立ち眩みがした場所がたまたま階段で、踏み外してしまったら多少大ごとにはなってしまったけど。
「俺が深く寝れるコツを教えてあげよっか?」
「確かに、菊池伊月はとても気持ちよさそうに寝てたね。うらやましいくらい」



