あの時の自分が受け身をとれたわけがないのに、こんな痛みがないことある?
しかも階段の下に落ちたはずなのに、なんで私は保健室で寝ているんだろう?
あの場面を目撃した心優しい誰かがここまで運んでくれたのかな?
誰だか分からないけれど、ここまで運んでくれた人に感謝しないと。
見た感じここには私以外いないみたいだし、もしかしてかなりの時間寝ていたのかもしれない。
そう思っていた時にガラガラと音を立てて保健室の扉が開いた。
そして入ってきた人物はまさかの人物だった。
「あれ、目覚めたんだ?」
片手に私のカバンを持ちながら、立っているのは....菊池伊月。
「どうしてここに....?」
「見たら分かると思うけど?あんたのカバンが教室に置いてあったから持ってきただけ」



