「まぁそうだったの。伊月にこんな可愛らしい女の子の友達がいるなんて知らなかったわ」
いつの間にか友達として認識されているけど、否定することは違う気がして何も言わなかった。
菊池伊月は後ろにいて何も言わないから、変な空気が流れた。
「...と、とりあえず席にご案内しますね!こちらへどうぞ」
私はバイトをしている最中だったと思い出して、とっさに声を出したから上ずってしまった。
今は店員の立場なんだから、ここでお話をしているのは駄目。
「案内してくれるらしいから行くよ。松志さん、真貴子さん」
歩き出した私にいち早くついてきてくれたのは、菊池伊月だった。
やっぱりあの2人は菊池伊月のご両親なんだろうか?
でも今、彼はおそらくあの2人のことを名前で呼んでいた....。



