残り5分。
時計の針が指し示す時間が間違っていなければ。
ほとんどの人が解き終わっているからか、ペンを走らせる音は聞こえてこない。
その代わりに緊迫した空気をより感じて息が苦しくなる。
3年生達の思いや気迫が全て詰まっているからかな。
「...........」
誰かの息をのむ音がかすかに聞こえる。
私もさっきからずっと同じ問題を考えているけど、一向に閃かない。
あと数分で思い出せる気がしないから、この問題は諦めるしかないかなぁ....。
思い出せずにずっといるからもやもやする。
でも絶対に思い出せない。
「はい、そこまで。先程と同じように後ろから解答用紙をまわしてください」



