「俺がいきなり話しかけたんだから気にしないで。奈良橋さんも気をつけて帰ってね」
こういう時にさらりと気遣う言葉が出てくるとは紳士だ。
「ありがとう。七五三掛くんも気をつけてね」
用事があったのにわざわざ会いに来てくれたわけだもんね。
よっぽど菊池伊月のことが大事なんだろうなぁ。
「あと、1つだけ。奈良橋さんがよかったら、これからも伊月と仲良くしてあげて。じゃあね!」
最後に華麗なウィンクを決めて去っていった彼。
色々と衝撃的なこともあったけど思うのは、七五三掛くんはとても友達思いだということ。
菊池伊月、あなた素敵な友達いるじゃない。
ここまでストレートに想ってくれる友達なんてなかなかいない。
類は友を呼ぶとは、見た目の美しさだけではなくて優しさも比例するのかも。
菊池伊月は優しい人だと思うけど、七五三掛くんも同様に優しい人だ。



