姿を見ても名前を見ても彼と会った記憶は一向に思い出せない。
「うん。話すのはもちろん今日が初めて。君の名前は知っていたよりも正確に言うと“聞いた”が正しいかな」
「....聞いた?誰に?」
私、誰かに話題にされるほどのことした?
というかこんな美青年の七五三掛くんに伝わるほどのものは何も持ってない気がするんですが....。
「君と同じクラスの伊月からだよ」
伊月って誰だっけ....?と一瞬思って、クラスメイトの名前を検索する。
すると、最近の検索履歴からすぐにヒットした。
「伊月って、菊池伊月?」
「そうだよ。その菊池伊月から聞いたんだ」
まさかこの美青年、七五三掛くんがあの菊池伊月と繋がってたの?
菊池伊月も美形だから、類は友を呼ぶとはまさにこのことなのかもしれない。



