メロンソーダ。[短編]

「......?」

「祐っ、応援してるっ! 何かあったら相談乗るから! ...役に立たないかもだけど」



両手を握って祐をコツっとたたく。

祐は目を見開いて、かすかに口を開けた。



「......バカ」



祐がはっ、とバカにしたように笑って、あたしはニコーっと笑った。



メロンソーダ飲むだの、うるせえだの、言いあいながらずるずると引きずられて教室に戻る。



「ああ、メロンソーダ......」

「うるせ。少し黙ってろ」



天を仰ぎながらそう言うと、祐があきれたように言った。

メロンソーダ、飲もうと思ってたんだけどなぁ......。

あたしはしぶしぶ机に向かう。
ずらーっとシャーペンと消しゴムを並べて、気合を入れなおす。

......よし。
こうなったら、赤点は(まぬが)れねば!


そう意気込んで10分後......。



「うぅううう~。......なんなんだよこの(エックス)ってー......。それに、この(エム)も意味わかんないよっ! それに、この問題の9xと四角推面体? とかよくわからんて......」

「あのなー......この間やってただろ? この図形はー、ここをこうして、だからここが(18-X)になり、そこが......」

「わけわからんっ!」