メロンソーダ。[短編]

............と、ころが。



「さぼりはダメでーす」

「......っ⁉」



グイっと強く手を引かれ、バランスを崩してよろめく。

ヤバい、転ぶっ......。

そう目をつぶるも、衝撃はない。

きゃーっ!! と、女子の悲鳴が聞こえる。
男子からも、悲鳴が聞こえる。



「お前、そそっかしいのな」

「......ゆ、祐っ!」



あたしを見下ろして、ふっと笑う。

......バカにされたようにしか思えないっ。

後ろから、祐があたしを抱きしめている感じになっている。

......んっ?

抱き、しめている感じ?



「ああー!!」



だからみんな、悲鳴を上げてたんだ!



「うっさい」

「ちょっ、離してよ! 誤解してるでよ、みんな!」



のんびりとそんなことを言ってきた祐に、叫ぶように言葉を放つ。

誤解してるって!

祐は人気者だし、モテているから、きっと叫んでたんだ!