メロンソーダ。[短編]


「星来、」



手首が解放されて、ぎゅっと抱き寄せられる。

おっきい背中。
大きくて、少しだけ角ばっていて、あたたかい、その手。



「......よか、った......っ」

「祐っ......」

「ちょっと待ってろ、目ぇ閉じてて」



そう言われて、あたしは素直に目を閉じる。


ドガっ......‼


そんな音が何回かして、怖くなって目を強くつむる。


ふわ、っと体が宙に浮いた。



「目、開けていい」

「っ、祐......?」



目を開けると、そこには祐がいる。

お姫様抱っこをされているあたしは、安心して力が抜けてしまう。

保健室に向かった祐。

先生、不在。

祐は、優しくあたしをベッドにおろした。



「大丈夫か? 何された?」

「リボンほど、かれて......手のひらに、キス、されて......」



あたしはたどたどしく言う。